お知らせ

女将の本音

私は旅館内に住んでいます。

日中は旅館にかかってきた電話は私の部屋には

聞こえないように設定しておりますが

(事務所にスタッフがいるので)フロントを閉める夜10時以降は

外線も部屋で受けられるようにします。

万が一お客様あてに、緊急電話がかかってきたりしたら

困るからです。

(今はほとんどのお客様が携帯電話をお持ちかとお思いでしょうが

実は、ご高齢のお客様は、お持ちでない方が多く

そういうお客様の場合、配偶者や身内の方の体調急変など

緊急事態が起きる頻度も高くなります。)

まあ、夜10時以降に旅館の電話が鳴ることは、そんなに

ないので、生活する上で特に支障はございません。

一般家庭でも、身内やご親戚に何かあった場合は

夜間でも電話がなると思いますが、それよりちょっとだけ

頻度が多いかなという程度です。

ところが。

昨夜11時近くに電話が鳴ったのです。

何かと思って出たところ・・・。

何と相手は、営業マンでした。

「社長はお戻りですか?」

と。

こちらの会社の方とはまだ取引をしたこともないし

営業マンともお会いしたことはないのですが

何度か電話をいただいたことはございます。

社長は日中、組合の会合だとか保健所や

消防の講習だとか、備品の買出しだとか、なんだかんだと

出かけることが多く、なかなかつかまらないのは事実です。

だからといって深夜11時に電話をかけるものですか?

社長が仕事から疲れて帰ってきたところで、深夜11時に

営業マンの話を聞くとでもお思いですか?

もしあなたが、家でくつろいでいる深夜に上司から

「今日は何件契約が取れた?」

と電話がかかってきたらどう思いますか?

旅館業は24時間体制だから、いつ電話をかけても大丈夫なんて

思っているのでしょうか?

旅館の主人も女将も、一般人です。

夜は寝ますし、休日だってございます。

もし、このブログを読んでいる営業マンがいたら心に留めておいて

ください。

社長や女将から「電話は深夜かけて欲しい。」と指定されない限りは

通常の営業電話の範囲内にしてください。