なじみの骨董商さんが
「女将さん、南天と蝋梅(ろうばい)いるかい?
いるなら枝を切ってきてあげよう。」
と言いますので
「いるいる♪切って来て☆」
と返事をしたところ、私の背丈ほどあろうかという
南天と蝋梅を切って来てくれました。
しかも山ほど。
てっきりJAとかに売っている切花サイズでやってくるとばかり
思っていたので
「・・・・こんなでかいの、どうやっていけるんだ。」
と狼狽。
「蝋梅だけに狼狽♪」
シャレを言っている場合ではありません。
せっかく切って来てくれたのですから、いけないと
もったいない。
旅館内を探して、枝が入りそうな壷を見つけて
南天と蝋梅を次々にいけていきました。
比較的小さな枝は、廊下に。
大きな枝は宴会場の舞台に。
舞台の左奥に写っている壷は、人が入れるくらいのサイズです。
それと比較しても、いかにこの枝が大きいかおわかりいただけますか?
冗談抜きで、この舞台にいけた蝋梅と南天は私の背丈ほど(156cm)
ありました。
「これは枝じゃなくって木だよ・・・。」
なんて言いながら、枝の重さによろけながら、それでも
何とかなりましたか?
蝋梅からは、とっても良い香りが漂ってきます。
新年には、つぼみも花開くでしょうから、お客様にも
この香りを楽しんでいただけることでしょう。
南天は「難を転ずる」で、縁起が良いのだそうですね。
お正月を迎えるにあたって、ちょうど良かったです!