昨日、鉄輪の旅館の女将さんたちとお話する機会がございました。
鉄輪といっても広く、高速の別府インター付近も「鉄輪」ですし
有名な「鉄輪蒸し湯」がある界隈も当たり前ですが「鉄輪」です。
別府インター付近の旅館さんは、比較的若い女将さんが多いのですが
昨日お話した女将さんたちは、皆ベテランさんです。
この道50年!なんていう方もいらっしゃいます。
そんな方が
「わたしがまだ、芽も出るか出ないかっていう頃ね・・・。」
なんて昔の話をされるのですが、その頃の年齢が40代前半といいます。
私なんて、まだ30代前半です。
芽が出るどころか、「女将です」なんていうのもおこがましいと
大ベテランの前で、恐縮してしまいました
大ベテランさんがおっしゃいました。
「わたしもね、50年この仕事をやってきてわかったことは
『商売は魔物』ね。お客様がお帰りになるときに、旅館をほめて帰られる人が
リピーターになるかといえば、そうでもない。
宿泊中に文句ばかり言われて、もう二度とこられないだろうと思っていた方が
『気に入った!』と言って何度も通われる。」
まだこの仕事をはじめて1年の私です。
たくさんの人の話に耳を傾け、日々謙虚な気持ちで仕事をしていこうと
思った日でした。