たまたま立ち寄ったデパートで「京都展」が開催されておりました。
良くあるデパートの催事では、食べ物が扱われていることが多いですが
今回は、着物や帯、ちりめん小物などの雑貨類が主だったようです。
いろいろ見てまわって気に入ったのがこちら。
衣装用匂い袋と、半襟を縫いつけるための針と絹糸です。
衣装用の匂い袋は、和服をしまうときに忍ばせておくと
身に着ける際に、ふわっと良い香りがします。
とても優しい雅な香りです。
譲っていただいたお着物を身にまとうとき、良い香りが
することがございます。
「お香でも焚き染めていたのかな?」
と思っていたのですが、きっとこういう匂い袋と一緒に
しまっていたのでしょうね。
針は「みすや針」という有名な物らしいです。
売り場には、写真のような黄色い包みがたーくさん並んでおりました。
「何だろう?」と眺めていた私に、お店の方が
「こちらは木綿用、これは絹、こちらはフランス刺繍用・・・・。」
と説明してくださりました。
用途別に細かく種類が分かれているのです!
「お客様は何におつかいですか?」
とたずねられましたので
「着物の半襟をつけるに使います。」
と答えたところ
「それならこれです。」
と選んでくださったのが「きぬゑりしめ」と書かれた包みでした。
「きぬゑりしめ」って「絹襟締め」ってことでしょうか?
半襟付け専用の針ということでいいのかな??
すごい、細分化されている
「きぬゑりしめ」の針を包みながら店員さんがおっしゃりました。
「ところで、半襟付けには絹糸を使ってます?」
(実際には京都弁でした。)
「ハイ!」
自信たっぷりに答えた私に店員さん
「ちゃんと、『絹のしつけ糸』を使ってますか?普通の絹糸じゃあないですか?」
「・・・普通の絹糸です」
「やはりそうでしたか。こちらの方(九州の人という意味かな?)は
そういう方が多いんですよ。絹のしつけ糸だとハサミを使わなくても切れますよ。
良く着物を着るかたはしょっちゅう半襟を付け替えるのですから、そのたびに
ハサミでちょきちょきやると面倒ですし、普通の絹糸がもったいないですよ。」
と丁寧にご指導いただきました。
はは・・・。
こんなところでも、知識のなさが露見しますね
早速今晩、「みすや針」と「絹のしつけ糸」で半襟の交換をします