私、結婚するまで「音楽療法」というお仕事もやっていました。
とある老人ホームにて、入居者の方々と一緒に歌ったり
音楽に合わせて指先や手の運動をしたり、楽器を作ったり
・・・という活動を通して、癒しや日々の生活にちょっとした
変化をつけるお手伝いをしていたのです。
入居者の方々は70歳、80歳、中には100歳を超える
方もいらっしゃいますから、当然、音楽療法で使う歌も
古いものになります。
♪貴様と俺とは~
ではじまる軍歌ですとか
♪影か柳か~
ではじまる歌謡曲
♪会いたさ見たさにこわさも忘れ~
みなさま、これらのお歌をご存知でしょうか(笑)
一番古いのは大正時代のお歌です。
もちろん、私はこのお仕事をはじめるまで
まったく知らなかったお歌ばかりです。
楽譜を買って、ピアノの前で何度も練習し
そらで歌えるようになりました。
さて、前置きが長くなりましたが・・・。
これらの古いお歌が、ときどき楽々園でも
宴会場から聞こえてくることがあります。
老人会のお客さまがお泊りの際など
カラオケで歌われるようです。
私、これらのお歌が聞こえてくるたびに
『若女将も一曲どうですか?』なんて
どなたかお声をかけてくれないかしら♪
なんて密かに心待ちにしています。
まさか30代の若女将が、大正時代の
歌謡曲をそらんじているとは皆様
夢にもお思いにならないでしょうから
私が歌ったら、きっと驚くでしょうね。
ちなみに、さきほどの3曲は
・同期の桜 ・勘太郎月夜唄 ・籠の鳥
です。