とうとう行ってきました。
クリスチャン・ツィメルマン ピアノリサイタル。
(5月12日 福岡シンフォニーホール)
福岡シンフォニーホールです
開場前から、たくさんの人が待っていました。
「楽屋にツィメルマンいるんだなあ。『うー緊張するぜ!』とか
思ってるのかな?(緊張はするかもしれませんが、こんな言葉使わない?)。」
なんて想像すると、何だか自分まで緊張してきました。
開演前の舞台。
プログラムによると、ツィメルマンは自分のピアノを
ホールに持ち込んで演奏する・・・とありましたが、今日の
このピアノもそうなのでしょうか?
スタインウェイのグランドピアノ。
もし、これがツィメルマンのピアノなら、私も触れてみたい
さて、本日のプログラム
・J.S バッハ:パルティータ 第2番 ハ短調 BWV826
・ベートーヴェン:ピアノソナタ 第32番 ハ短調 op.111
◇休憩◇
・ブラームス:4つの商品 op.119
・シマノフスキ:ポーランドの民謡主題による変奏曲 op.10
今回、チケット予約の段階では、演奏曲目は
「シマノフスキ:ポーランドの民謡主題による変奏曲 他」としか
わからなかったので、『他』は何なのかが気になるところでした。
バッハのパルティータ第2番は、私も発表会で演奏したことがある
大好きな曲です。
そして、ベートーヴェンのソナタ32番も、発表会で弾きたいと言ったら
先生に
「あなたにはまだ早い!」と一蹴されたという曲です・・・。
(結局一度も弾かせてもらえなかったなー。)
「好きな曲が2曲もあるツィメルマン、私の趣味を良くわかってるぅ。」
と大いなる勘違いで一人盛り上がり開演を待ちました。
19:00少し過ぎにツィメルマン登場。
プログラムの写真の通り、白髪のダンディな方です。
思ったよりも小柄だったかな。
(注:日頃から社長@メタボを見慣れているせいかもしれません。)
バッハのパルティータは、何というか、もう神々しくって・・・。
「ああ!神!!」って感じでした。
(ツィメルマンの演奏が『神』なら、さしずめ私の演奏は『神への冒涜』
といったところか。)
1曲目が終わった段階で、ブラボー!の声が客席から聞こえましたよ。
書き出したらキリがないので、2曲目以降の感想は割愛させていただきますが
全曲終了後、観客はスタンディングオベーションで演奏を讃えました。
アンコールはなしで、リサイタルは終了。
(余談ですが、静岡の友人Tいわく『浜松でのリサイタルでもアンコールなかった。』
とのことでした。アンコールはしない主義なのかな?)
出口へ向かう観客が口々に
「素晴らしかった!」
「さすがだ。」
「いいものを聴かせてもらった。」
と賞賛の言葉をのべておりました。
本当に、こんな素晴らしいピアニストが、日本の地方都市に出向いて
演奏してくれるのですから、いくら感謝してもしたりないと思います。
もちろんCD買いました。
今朝からラウンジで流しております。
(リストは、ラウンジのBGMには向かないかな・・・)
しばらくは、ツィメルマン三昧です。