旅館のお仕事をしていると、ときには「ドキッ!」とする場面も。
例えば、厨房で食器のお片づけをしている際に
お皿を落としそうになったりですとか
お風呂のお掃除をした後、お湯をためるのを
うっかり忘れていたりですとか・・・。
そして結構多いのが、お客様がお部屋から内線で
フロントにお電話くださる際に
ご自分のお部屋番号を間違っておっしゃられることによって
発生する混乱です。
フロントの電話機には、ちゃんとどちらのお部屋からの
内線か表示されますので
お客さまが「101号室ですが。」とおっしゃっても
実際にいらっしゃるのが「110号室」だったら
言い間違いとわかるのですが、それでも最初の頃は
『え・・・。今日は101号室には誰もいないはずなのに???
わたし聞き間違えたかしら??』
とドキドキしながら、メイドさんに、お食事の後片付けをお願いします。
『若女将、聞き間違えじゃない?
110号室のお客さま、まだ終わってないよ。』
何て言われたらどうしよう・・・と今度はハラハラしながら
フロントで待機したり。
最近では、お客さまが仮にお部屋番号を言い間違えたとしても
電話機の表示をきちんと確認した後、お部屋の割振りを書いた
表も再確認し、メイドさんにお部屋に行ってもらう余裕も
少し出てきました。
いやいや、油断大敵ですね。
いつになっても、新人の頃の「ドキッ!」を忘れないようにして
仕事をしなくてはいけません。