お知らせ

思い出をたどって

昨夜、お客様とラウンジでお話をしていた際のことです。

「地獄めぐりが近くて、坂をくだったところにあるホテルに
子供の頃、泊まった記憶があるんです。」
お客様は、そのホテルがどこだったかを探していらっしゃるとのこと。

日中もいくつか坂道を歩いてみたけれど
該当するホテルは見つからなかったそうです。

当時一緒に泊まったおじいさまは、残念ながらご存命ではないとのこと。

おぼろげな記憶をたどってわかっていることは…

・別府だった
・地獄めぐりをした(山地獄でカバにエサをあげた)
・坂道をくだった
・6階まで探検した
・吹き抜けの2階~3階から階下を見下ろした
・ロビーに金色の魚の置物があった

んー。

photo:01



旅館にある古いガイドブックです。
今から20年以上前の物です。

こちらをご覧になったお客様
「もしかして、昔はホテルで現在はリゾートマンションになっている
ところってありますか?」

「リゾートマンションじゃなくて、高級な高齢者向けマンションならありますよ。」

お客様、どうやら何か手がかりが見つかったようです。

そこで、当時を知る大女将に出て来てもらい
お客様のお話を聞いてもらいました。

大女将の検証によると…
・当時、鉄輪に吹き抜けがあるようなホテルは一カ所しかなかった
・現在、坂をくだったところにあるホテルは他に何軒かあるが
当時は、今のように大きくなかった

ということで、お客様がお探しのホテルはおそらく
当時の「あしや」さんではないかという結論となりました。

現在は高級な高齢者向けマンションになっています。
お客様は前を通りがかった際、リゾートマンションだと思ったそうです。
だから、最初から対象外と決めつけてしまったとのこと。

ホテルあしやさんは、関西の方が経営していました。
お客様も関西の方です。

当時、おじいさまが関西でホテルあしやの広告を
ご覧になる機会があった可能性は高いですよね。

ホテルあしやは、当時別府でも有数の高級ホテルでしたし。

記憶をたどって、何かしらの手がかりに結びつくということは
何とも面白いです。

私も、2歳前に両親と泊まった、山口県の旅館の記憶がありますが
それが、何という旅館だったのか
いつか訪ねてみたいなと、思いました。

お客様、他にもお探しの場所があるそうです。
そちらも見つかりますように。