とうとう、リニューアル1周年まで1ヶ月をきりました。
(11月20日です)
ゆの香をリニューアルするにあたって
「従業員教育」という点で、最初はずいぶんと
頭を悩ませました
というのも、今までは主に常連の老人団体客を
お迎えしていた旅館でしたので、お客様に対しても
「おとうちゃん、元気しよったん?」
的な接客だったのです。
もちろん、暖かみがあってお年寄りの方には
ご好評でしたが・・・。
これが、「じゃらん」や「るるぶ」などを見ていらっしゃる
若い世代のお客様に、果たして受け入れてもらえるのか・・・。
私自身、接客が気に入っているお宿はいくつかありますが
どこも、折り目正しく丁寧な言葉遣いのところです。
いきなり旅館の仲居さんに「おねえちゃん!」と呼びかけられたら
私はちょっとひいてしまうかもしれません。
じゃあ、言葉遣いマニュアルを作ってそれを従業員に
徹底させたら?
・・・でも、うちの熟年(70近い人もいますよ)メイドが
マニュアル通りの接客って?
それが本当に心のこもった接客なのか?
どうしていいかわからずにいたところ、ある人に
「女将さん、従業員の教育はお客様がしてくださるんですよ。」
というようなことを言われました。
お客様と毎日接していると
「ああ、こういう行動はご迷惑になるのだな。」
「この一言がお客様にはうれしいのか。」
と、学ぶことがあります。
それの積み重ねで、従業員の接客が出来上がっていく・・・。
確かに、楽々園時代の接客は年配のお客様が喜ぶように、
メイド達が何十年もかけて体得していったものです。
それならば、きっと新しいお客様が好むこと、好まざることを
メイド達も覚えていってくれるだろう。
客室に置いてあるアンケートも、メイド達の勉強には非常に
役立ちました。
最初の頃は
「こんなことまで言われるんですか!細かいですね。」
と、あっけにとられながらも、アンケートのご指摘を
読んでいましたが、それでも自分達のことを
ほめている内容のコメントがあると、やはりうれしいのでしょう。
アンケートのご指摘を素直に受け入れて、彼女達なりに
改善しようと試みています。
まだまだ改善しなくてはいけないことは多いですが
客室アンケートやじゃらんnetの口コミ評価を見る限りでは
接客面の努力も、少しは垣間見えるのかな・・・という気もします。