旅館組合の旅行では、やはり何かしらの「お勉強」になるための
施設に出かけます。
今回宿泊したお宿は、創業115年という老舗の旅館でした。
こちらのお宿では、長崎の名物料理「卓袱料理」が食べられます。
料亭っぽい玄関。
玄関の土間に面白いものを発見!
説明書きによると、明治から昭和初期にかけてお客様を待つ
人力車の車夫が暖をとるための炉があったようです。
うーん。歴史を感じます。
客室も趣きがありますね。
内線電話が黒電話だったりと、レトロ感たっぷり。
調度品も一流のものばかりです。
さあお楽しみのお食事です。
長崎の伝統料理である「卓袱料理」は、まず女将の
『お鰭をどうぞ』の合図で、このようなお吸い物を飲みます。
これは <お客様たちのために、鯛を一匹使いましたよ♪>
という意味合いで、鯛の尾鰭を吸い物に入れたことから始まるそうです。
現在、坂本屋さんでは尾鰭の誤飲を防ぐため、鯛の身を
入れているそうです。
円卓に、大皿料理が並ぶのが「卓袱料理」の特徴です。
つまり「上座」はないんです。
皆で仲良くお食事を楽しみましょう♪ということです。
「取り分けるお箸はございません。皆さん直箸でどうぞ。」
と仲居さんが言います。
「このシステムだと配膳が楽そうだなー。」
と旅館女将ならではの発言もちらほら(笑)
お刺身醤油やポン酢は、このような器に入っていて
めいめいが、必要な量だけ取り皿に入れます。
面白いなあ。
そして、刺身が分厚い!
なかなかダイナミックなお料理です。
これが坂本屋さん名物の「東坡煮(とうばに)」です。
豚の角煮ですよ~。
お肌ぷるぷるコラーゲンたっぷり。
長崎では、どこでも「豚角煮」が食べられますが、仲居さんの
お話では、坂本屋さんが元祖なんだそうですよ。
卓袱料理は、結構味付けがしっかりしているものが多いので
皆でわいわいお酒を飲みながら楽しむのに良さそうだと思いました。
歴史ある旅館ですので、外国人のお客様を接待したら
きっと喜ばれるでしょうね!
女将さんはまだお若い方でしたが、さすが伝統を受け継いでいるだけあり
風格すら感じました。
何というか「同業です☆」なんておこがましくって言えないって雰囲気ですね。
(『鉄輪やまなみ観光旅館組合』として行っているので
私が女将ってことはバレバレですが 汗)
ああ、こういう料亭で「接待」とか受ける身分になりたいな~☆